縛り首でも別に構わない

中山功太が作った、悪いひとたちの詩、天才的。

 

悪い芸人がやって来てお笑いを殺した

理由なんて簡単さ 彼らはただ売れたかっただけだから  
女達は虜に 男の客は首を傾げた 若い客集めて

歯向かう者は一人残らずオーディション落とされた

 

悪い芸人はその下地で賞を穫ってテレビに出た 
そしてロケに行き お茶の間に馴染み


悪い芸人のフォロワーは増え続けた

相方を 滑らせ 姑息な笑いを取り 求められたものは清潔感と笑顔


すさんだ心を持った芸人  
プロデューサーとのコネをねだる

SEXに明け暮れて クスリ(精神安定剤)もやりたい放題 

全く面白くないぜ でも辞められる訳なんてないさ

そんなにネタ合わせなんかしたくないんだってさ  
それを聞いたお笑い雑誌のインタビュアーがカッコイイって言いやがった

  
お願いだ 彼らの両目にダウンタウンさんのお笑いを見せてやれよ

枝雀師匠でも別に構わない 

さもなきゃお前の大事な男前芸人ブロマイドを奪っちまうぜ

退屈なテレビは  いつの日からかみんなの一番の退屈しのぎ

脳ミソを使わなければ使わないほど視聴率は飛ぶように上がる

その金で買った高級車 夜の雪道でスリップした その時 
ヘッドライトに映し出されたのが 二十歳で初めて観たモンティ・パイソンのコント  
今日もあの気持ちのまま一人で歩いてる

 

街に昭和の落語大全集を買いに行く途中  
それを見たタクシーのバックシートの芸人は ただ売れたかっただけのアイツで  
第三次お笑いブームを終わらせた張本人